丸山圭子

くもりガラスを伝わる 雨のしずくのように ただひとすじに ただひたむきに それはばかげたあこがれか 気まぐれな恋だとしても 雨はきっと降り続く くもりガラスをたたく 雨の音かぞえながら どうぞこのまま どうぞやまないで さよならは涙とうらはら 冷めたコーヒーのようなもの だからいつまでもこのまま